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今日は「モース警部、最大の事件」(コリン・デクスター著)を読み終えたのでその感想を書きます。

モース警部、最大の事件この本はコリン・デクスターの短編集です。
コリン・デクスターはあまり短編は書かないようで古いものから約15年間の作品が集められ、この本には11編が収められています。




その11編は以下の通りです。


 ○ 信頼できる警察         (モース警部)
 ○ モース警部、最大の事件     (モース警部)
 ○ エヴァンズ、初級ドイツ語を試みる
 ○ ドードーは死んだ        (モース警部)
 ○ 世間の奴らは騙されやすい
 ○ 近所の見張り          (モース警部)
 ○ 花婿は消えた? (ホームズ物のパスティーシュ)
 ○ 内幕の物語           (モース警部)
 ○ モンティの拳銃
 ○ 偽者              (モース警部)
 ○ 最後の電話           (モース警部)


モース警部が登場するのは7編あります。
ただし、「偽者」ではモース警部はチラッとしか登場しません。
「偽者」での主人公は別の警察官2人で彼らは警察署の中の食堂でモース警部を見かけるという全く事件に関係のない登場の仕方をしています。

この短編のモース警部物の中で一番印象に残るのは、表題になっている「モース警部、最大の事件」。
クリスマスの日、みんなから集めた慈善施設への寄付金400ポンドを封筒に入れたミセス・マイクルズは入院している娘の為にお店でブドウを買い、その袋に寄付金の入っている封筒を入れていました。
電話をかける為にカウンターに袋を置いていると中のお金の入った封筒だけが無くなっていました。

容疑者はお店の特別室(サルーンバー)にいた約30人。捜査にあたったモース警部はクリスマスならではの解決策を考えます。
そして犯人は捕まえずお金だけを取り戻す事に成功します。
それはどんな方法だったのか・・・。

クリスマスにピッタリ合うとても心暖まる作品になっています。

モース物以外で印象に残るのは「花婿は消えた?」。
これは「シャーロック・ホームズの冒険」(コナン・ドイル著)の中の「花婿失踪事件」のパスティーシュ(模作)。
ホームズとワトソン博士の他にホームズの兄のマイクロフトも登場します。

事件の内容は「花婿失踪事件」と同じで、ホームズがいつものような名推理で事件の真相を突き止めます。
ところが兄のマイクロフトがその推理は間違いだと言って別の推理を展開。
全く違う真相に到達します。これこそ真実だと思われた瞬間、ワトソン博士の名推理が炸裂。
その驚愕の真相とは・・・。

シャーロック・ホームズの小説が好きな方にはとても楽しめる作品。
ホームズファンの方は是非読んでみて下さい。


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今日は「オックスフォード運河の殺人」(コリン・デクスター著)を読み終えたのでその感想を書きます。
1989年に英国推理作家協会賞ゴールドダガー賞を受賞した作品です。

オックスフォード運河の殺人コリン・デクスターのミステリーにいつも探偵役として登場するのは、イギリスのオックスフォードの町を守るモース主任警部。

今回は彼が胃潰瘍で入院するところから物語は始まります。



入院した病院で彼は偶然出会った女性の老人から1冊の本を手渡されます。
それは彼女の夫が書いた「オックスフォード運河の殺人」という本でした。

病院で暇を持て余していたモース警部はその本を読んでみると、1859年にオックスフォード運河で殺されたジョアナ・フランクスという女性の記録でした。
その記録にはその女性を殺した犯人も捕まり裁判で死刑になった事まで書かれていたのですが、モース警部は疑問を持ちます。

見舞いに来たルイス刑事や同じ病院に入院している患者の娘で図書館に勤めているクリスティーンの力を借りて、モース警部はその時代の文献や裁判記録を調べてもらいます。
そしてモース警部は1世紀以上前に起こった過去の殺人事件の真相に迫っていくというストーリーです。

コリン・デクスターの本を読んで私はいつも思うのですが、この人の文章は独特の癖があるようで内容がなかなか頭に入って来ないんです(笑)。
ですから最初は少し根気よく読まなければならないのですが、途中から慣れてくると読む速度が加速して行きます。
この本でもモース警部が「オックスフォード運河の殺人」を読み終えるところまでは随分時間がかかりましたが、その後はスムーズに読めました。

私にはイギリス人は男性も女性も背が高いというイメージがあるのですが、この本によると19世紀半ばのイギリスの女性の平均身長は4フィート9インチ~11インチ(145cm~150cmくらい)で随分小さかったそうです。

このミステリーに使われているトリックは古典的なものですが、それを1世紀以上前に行われた殺人という事で色々と工夫されています。
古い過去の事件を解き明かすミステリーが好きな方には楽しめる作品だと思いました。

掌の小説-川端康成

今日はずっと前に読んだ本ですが、「掌(てのひら)の小説」(川端康成著)の中の短編「心中」をご紹介しようと思います。

掌の小説この「掌の小説」という本は川端康成さんの書いた短編が111編収録されています。
(短編というよりは1つの話が数ページで終わるのでまさしくショート・ショートです)




私はこの本を読むまで川端康成さんがこんなに沢山短編を書いているとは知りませんでした。

私は星新一さんのショート・ショートが好きで一時期随分読んでいたのですが、星さんのエッセイ本の中にこの「心中」という短編の事が触れられていました。
(どのエッセイ本だったのかはもうよく覚えていません)

そこには「何度読み返しても私には『心中』の最後の1行の意味がよくわからない」というような事が書かれていました。

ショート・ショートの名手が理解不能な最後の1行を持つこの短編を是非読みたいと思い、本屋の川端康成さんのコーナーでようやくこの短編の入った「掌の小説」を見つけたのでした。

内容は妻と娘の所に妻が嫌いになり逃げた夫から手紙が届くというストーリーなのですが・・・。
最後の1行にインパクトがあります。

ミステリーなのかホラーなのか、なんとも不思議な余韻を残す作品です。
最後の1行の事がなぜ起こったのかと考え出すと深みにハマります。

たった2ページの短編なので本屋での立ち読みもOK(笑)。
もし気になる方がいたら一度読んでみて下さい。


今日は前から気になっていて読み損ねていた「死の蔵書」(ジョン・ダニング著)をようやく読み終えたのでその感想を書きます。

死の蔵書主人公はデンバー警察殺人課巡査部長のクリフ・ジェーンウェイ。
警察官である彼の趣味は古書や初版本を集める事で、彼の住むアパートのどの部屋の壁も本で埋まっています。




物語は古本の掘出し屋のボビーが殺された所から始まります。
クリフはその事件を担当する事となり、博学な本の知識と知り合いの古書店経営者達を尋ね聞き込みをしながら、事件を捜査して行きます。
またその事件とは別に彼は2年前から元詐欺師でサディストのジャッキーを追っていました。

捜査が少しずつ進む中、ジャッキーのガールフレンドのバーバラが彼の暴力行為に恐怖しクリフに助けを求めます。クリフがバーバラの家を尋ねている所へジャッキーが現れクリフとジャッキーは対決します。

クリフはジャッキーを叩きのめしますが、クリフは逆にジャッキーから暴行容疑で告訴されてしまいます。
事件は裁判沙汰となりクリフは警察を辞める事に・・・そして友人の古書店経営者の薦めで彼自身も古書店を開くという道を進む事となります。

ようやく古書店の経営に慣れ始めたクリフでしたが、今度は彼が店を留守にしている間に店の中にいたアルバイトの店員とボビーの友人で同じく古本の掘出し屋のピーターが銃で打たれるという殺人事件が発生。

警察を辞めたクリフでしたがこれはボビーが殺された事も関係していると感じ、自分で犯人を探そうと独自に捜査を始めるというストーリーです。
今日は「はなれわざ」(クリスチアナ・ブランド著)を読み終えたのでその感想を書きます。

はなれわざストーリーはというと・・・。

スコットランド・ヤードのコックリル警部は休暇でイタリアのツアー旅行の1人として参加し、物語はそのツアーの飛行機が空港に到着すると所から始まります。



このツアーに参加しているメンバーは


 ○ コックリル警部
 ○ 女性作家のルーリー
 ○ 服飾デザイナーのセシル
 ○ 孤独な女性レイン
 ○ 片腕を事故で失った元ピアニストのレオ
 ○ 彼の妻ヘレン
 ○ 金持ちの独身女性トラップ
 ○ その旅行ツアーのガイドのフェルナンド


の合計8人。

ツアーのメンバー達はイタリアの海の孤島であるサン・ホアン島のベロマーレ・ホテルに宿泊します。(島の中は一応、独立国の様な体裁を整えています)

そのホテルの側の海岸で皆が海水浴や日光浴をした後ホテルに戻るのですがミス・レインの姿が見当たりません。
先に自分の部屋に戻ったのかもと思ったツアーのメンバー達が彼女の部屋に入ると、ベッドには胸に短剣が刺さり仰向けに横たわるレインの死体が・・・。

その後彼女の手帳が見つかるのですが、そこにはツアーメンバーの名前やそのメンバーの特徴や細かな行動さらには何故か金額が記されていました。
彼女はそれらを元に誰かを脅迫しようとしていた可能性が出て来ます。

はたしてツアー客の中に犯人は存在するのか・・・。
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